★宿根草の春の作業

雪解け後は、まず根が浮いている株がないかチェックします。浮いているものは足で踏むなどして上から押さえつけます。ただし、すでに新芽が出ているかもしれないので、傷めないように注意しましょう。次に昨秋に枯れた葉や茎を刈ります。誤って新芽も一緒に切り落とさないように注意しましょう。株周りに施しておいたマルチングがあれば取り除きます。ただし、新芽がいきなり直射日光にあたると葉焼けすることがあるので、曇りの日に作業を。ただ春浅いうちはいつまた地面が凍上するかわからないので、昨年成長が悪かった苗は株の上の部分だけを取り除き株周り部分はもうしばらく残しておきます。

★宿根草の夏の作業

6月下旬~8月上旬は、宿根草への肥料は控えます。ほかの時期でも極端に株の生育が悪くない限り、肥料は特に与える必要はありません。夏は暑さで生育が鈍くなり、栄養過多にすると徒長してしまうためです。また株分けも暑さで株に負担がかかるため、根がつかない恐れがあります。できれば気候が涼しくなる8月中旬以降になってから行います。花が終わったものは草姿が乱れやすいので花茎を切り戻しておきます。株の姿がスッキリする上、新しい葉が出ることによって、多くの栄養を貯えることができます。越冬する体力を充実させるためにも必要です。また切り戻した株には回復を促すために化成肥料や油かすを施しておくのもよいでしょう。 夏後半以降に開花するものは、7月中に切り戻しておくと、分岐して花数も多くなります。また宿根草の栄養確保のために、株周りの草取りも忘れずに行いましょう。 土が踏み固められている所はスコップやフォークなどで土に穴をあけて、通気性をよくしておきましょう。 気温が徐々に低くなってくれば宿根草の活動は活発になってきます。株分け、植え替えも可能です。植え付けの際は腐葉土や堆肥を混ぜ、作業直後は水をたっぷり与えますが、肥料は2週間ほど控えます。与えてもまだ吸収することができないからです。

★宿根草の秋の作業(冬越しの準備)

根を充実させるために株分けを行う場合は、地域によって時期に差がありますが、9月中に済ませます。小さく分けると株へのダメージが大きいので、秋にはできるだけ株を大きく分けてあげます。作業時期を逃してしまった場合は、来春に行うのが無難です。雪解け後5月くらいが目安となります。 株の刈り込みは霜やしばれで葉や茎が枯れた後に行います。常緑性のもの以外は、地上部の全て刈り取ってもかまいません。秋の刈り込み作業ができなかった場合は春早く新芽が伸びてくる前に行います。常緑性のものは特に傷んでいる葉を切り取るのみにして、あとの葉は残しておきます。 株を刈り込んだ後は、特別な管理は必要ありませんが、地力を維持して株を丈夫に保つために、株の周りにバーグ堆肥や完熟堆肥などの有機物を施しておくとよいでしょう。 グランドカバー植物の冬越しは、その地域で越冬できる品種であれば、特に注意点はありません。ただし、根雪の前のしばれや寒風の厳しい地域で常緑の葉を傷めたり落葉させたくない時は、早めに雪をかぶせたり、天候を見ながらムシロやシートで覆って保護する方法もあります。この場合、蒸れることもあるので雪解け後はそれらを外します。 耐寒性が弱い宿根草は堀り上げて屋内で管理するのが無難でしょう。5~6℃程度の寒い部屋かムロなどで冬越しさせます。また年により越冬したり越冬できなかったりする宿根草はしっかりマルチングすることにより越冬の可能性が高まるようです。

★宿根草の冬の作業

鉢植えの場合は、まだ雪が積もっていなければ、用土が乾いていないか確認し、必要なら水を与えます。十分に雪が積もって根雪になれば春まで行う作業はありません。屋内で管理しているものも、用土が乾いていたら水をあげましょう。
  • 札幌のエクステリア・外構・ガーデニングに関するお問い合わせ
  • メールでのお問い合わせはこちらから